2022年度受賞作品

COMMENT

審査講評

【審査員】

アートディレクター

川口 清勝

駅から人が消えてしまった。。
こんな事が起こるなんて、おもいもしなかった。
当たり前のことだけれども、駅に人がいなくなれば、
駅メディアに人が接触しなくなるので、媒体としての意味はなくなる。
結果、交通広告は激減する。
今年の最終審査に残された作品数は例年の半分にも満たなかった。

審査を通して感じたことは、ここ最近の傾向として、
受け手の気持ちを考えていない、一方的なむき出しのメッセージが増えて来ているという事。
広告もしくはプロモーションというものは、送り手側が自らの商品やサービスを褒め称える行為なので、
「お得ですよ」「おいしくなりました」「すてきでしょ」だから買ってください! を、
上手にコミュニケーションする事がとても大切だ。
なので、優秀な制作者達は受け手にスッと受け入れてもらうために、
全力でコミュニケーションアイデアを考え作り出す。汗など全くかいてない涼しげな顔をしながら。
それが当たり前だ! と思っている自分が前時代的で世間にマッチしていないのか?
送り手側(クライアント)が多くのことを、もう期待をするのをやめてしまったのか?
は、わからないけれども。
それでも、受け手側はいつの時代もそれを判断する能力だけは持っている。

今回のグランプリのサントリーBOSSのコミュニケーションは、
そんな私の小さな心配をキレイに吹き飛ばしてくれた、会心の一撃だった。

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